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ソフトボール守備用フェイスガード、フェイスガード付きヘルメットについて

新年あけましておめでとうございます!

湘南レディーバード&湘南ガールズは年始2023年1月7日から活動予定です。活動開始にあたってこのホームページ及びブログの担当者が変更になります。

実質3年間このウェブサイトとブログの担当をさせていただきましたが、人数が足りずに試合に出られない2019年の状況からつい先日の神奈川県大会優勝までの軌跡を考えると何とも言えない気持ちになります。筆者の最初の記事は以下です。画像を見るとグラウンドも閑散としていますね…


さて、担当者が変わるにあたって湘南レディーバードとしてこれまで取り組んできた事や今後の少女ソフトボールの課題などを2回にわたって書き込んでみたいと思います。


まずはタイトルのソフトボール用守備用フェイスマスクとフェイスマスク付きヘルメットについてです。湘南レディーバードは監督が救急隊員だった事もあり、安全面には以前より配慮してきました。3年前からフェイスマスク付きヘルメットと守備用のフェイスガードをいち早く取り入れています。“ソフトボール”という名称からボールが柔らかいという認識になってしまいがちなのですが、実はそれなりに危険はあります。

まず、投球時、重さ163g前後の比較的硬いゴムボールが10.67mの距離で飛んできます。県大会のエース級のピッチャーだと80㎞程度のボールを投げます。硬式野球で考えてみると投球距離18.44mですから体感速度としては80/10.67X18.44=138.26kmのボールが来ているような感覚です。甲子園に出場している投手たちが投げているボールのスピードが140㎞前後ですので速いですよね!これを小学生の女の子たちが場合によっては避けなければなりませんので、これは危険が伴います。実際レディバードでも選手がデッドボールで顔面を骨折してしまったという事態もありました。

守備面ではソフトボールは野球よりもイレギュラーバウンドをする確率が高いように感じます。数字的な根拠はないのですが、打球時にボールが強く回転している事が多く、それによりちょっとしたグラウンドの凹凸に影響をうける事が多いように感じるのです。そのイレギュラーバウンドで顔面にぶつけてしまう子供たちも多く、当たり所によっては骨折等のリスクもでてきてしまいます。低学年時にボールを顔面などにぶつけてしまうと子供達はついついボールから顔を背ける行為をしてしまいます。大人の私たちの目線で“ボールから顔を背けるな!”と怒ったところで一旦ついた恐怖心はなかなか払拭できるものではありません。そういった恐怖心なく守備をする為にも、守備用フェイスガードは必要だと考えます。因みに守備用フェイスガードとフェイスガード付きヘルメットは以下の通りです。




さて、上記守備用フェイスガードとフェイスガード付きヘルメットですが、守備用フェイスガードについてはルールブックに何の記載もありませんので、使用は任意(不可ではないので個人の判断で装着可能)です。その一方でフェイスガード付きヘルメットについては使用が認められていません。JSA(日本ソフトボール協会)認証付きのヘルメットを使用しなくてはならないというルールがあり、現在日本で販売されているフェイスガード付きヘルメットにはそのマークが無いからです。

ところがオリンピックや日米ソフトボール2022などをテレビで見ると、海外選手は勿論、日本代表の選手でさえフェイスガード付きヘルメットを使用しています。また実質日本女子ソフトボールのトップであるJDリーグでも外国人選手を中心に日本人選手も使用しています。

不思議に思って、日本ソフトボール協会に問合せてみましたところ、担当者の方は特別な条件が必要である事を丁寧に説明してくれて、メーカーなどにも交渉してくれたのですが、結論から言うと小学生の大会ではNGという事になってしまいました。小学生と一般女子で考えると投球距離の差がありますので、小学生の体感速度は一般の100㎞弱となります。これはインターハイ級の投手のスピードです。これを小学生、特に下級生が避けるのは至難の業とも言えます。本来ならトップリーグよりもまずは小学生から安全面を確保しないのではないでしょうか?海外では実はフェイスガード付ヘルメットが“必須”となっている国が多くあります。

まずカナダは以下の通りです;

2020年に新しいルールになっているようですね。


アメリカの安全基準は以下の通りです


カナダは16歳以下、アメリカも18歳以下についてはヘルメットのフェイスガードが必須です。最近高校野球で取り入れられたCフラップも“不可”になっている場合もあります。

何度も書きますが、世界は義務化の方向なのに、日本は使用不可なのです。あまりに違います…どうしてなのか、調べれば調べるほどわかってくるのは、“大人の都合”です。ソフトボールに係わる色々な協会、指導者、審判員、メーカーそれぞれの大人の事情でこういう結果になっています。スポーツ界のどこにでもある話ですが、今後は大切な子供達の安全が軽視されない様に考えて頂ければと思います。


湘南レディーバードとしてはこの事態に対して神奈川県大会については一昨年から監督会議でローカルルールとして提案し各チームから認めてもらっています。昨年出場した関東大会でも監督会議での提案によって一部認められました。今年は3月末に全国大会があります。昨夏聞いた話ではそろそろメーカーさんの方でJSAマーク付のフェイスガード付きヘルメットが販売されるとの事でしたが、今後も引き続き協会やメーカーと交渉をしていきたいと考えます。


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